概要と結論
画像一括ダウンローダー拡張機能を使えば、カテゴリや一覧ページから繰り返し高解像度の商品画像を収集し、ZIPとCSVでエクスポートして手作業でSKUを紐付けしやすい状態にできます。本文ではImage Downloader Proの機能を前提に、実務で使える具体的な作業順を示します。
想定するシナリオと目的
シナリオ: 40から120品目が並ぶECのカテゴリページを監査する場面です。各商品はサムネイル、複数のレスポンシブ画像、クリック後に表示される大きなヒーロー画像を持つことが多いです。目的: 各商品ごとに利用可能な最高解像度の画像を1枚または必要に応じて複数枚抽出し、ZIPとCSVで出力して手動でSKUを付けやすいファイル名を用意することです。
事前準備チェックリスト
- Chromium系ブラウザまたはFirefoxで対象ページを開き、ログインが必要なら済ませる。
- 優先ルールを決める。例: 幅1500px以上の画像を優先するなど。
- ローカルのDownloadsサブフォルダを確保する。例:
Downloads/brand-audit/2026-09-21/。 - SKU紐付け方針を決める。画像ファイル名やページURLにSKUトークンがあればリネームに使う。無ければCSVを元に手動で紐付けする。
ステップ1 - Mass Scanでの発見
- カテゴリページと、必要な個別商品ページを別タブで開く。Image Downloader ProのMass Scanは開いているタブやインポートしたURLをまとめてスキャンできます。ただし拡張機能が検出できる画像はブラウザがページから取得できる範囲に限られる点に注意してください。
- ページをゆっくりスクロールして遅延読み込みされた画像を表示させる。ギャラリー操作でしか出ない画像は個別に開いてスキャン対象に含める。
- スキャン終了後はポップアップまたはダッシュボードで件数を確認する。各商品に複数サイズが検出されるのが通常です。
ステップ2 - フィルタで候補を絞る
ダウンロード前にノイズを除去します。以下の操作を順に行って候補を絞ってください。
- ファイル種別: アイコンやSVGを不要ならSVGを非表示にする。
- 寸法フィルタ: 幅を1000または1500pxに設定。レイアウトにより高さフィルタも併用する。
- ファイルサイズ: 例として200KB未満を除外し、圧縮で小さいサムネイルを外す。
- 向き: カタログが横長中心ならランドスケープを選択。
ステップ3 - ベストバージョンと重複対策
- ベストバージョン表示を有効にし、同一の検出グループから最大サイズを選ぶ。これで同一画像の複数サイズを集約できます。
- SHA-256による完全一致の重複非表示を有効にする。バイト一致のファイルは隠れますが、圧縮差や再生成された画像は別ファイルとして残る点に留意してください。
- 視覚的類似検索を使い、色違いや角度違いなどの近似画像を確認して必要なバリエーションを残す。
ポイント: SHA-256は完全一致のみを除外します。視覚的に同じでも圧縮やリサイズの差で別ファイル扱いになる場合があるので、重要なバリエーションが誤って除外されないよう視覚的確認を行ってください。
ステップ4 - 選択、リネーム、ダウンロードルール設定
- ダウンロードする画像を選択する。範囲選択やFavoritesで効率よく選べます。
- ファイルリネーマーでトークンを設定する。推奨トークン例は
{domain}、{orig_name}、{width}x{height}、{index}です。例パターン:{domain}_{orig_name}_{width}x{height}_{index}。元ファイル名にSKUが含まれていれば{orig_name}で保持できます。 - ダウンロードルールでブラウザのDownloads内サブフォルダに振り分ける。例:
brand-audit/2026-09-21。ZIP内部に任意の深いプロジェクト階層が自動生成されるわけではありません。
ステップ5 - ZIPとCSVのエクスポート
- ZIPエクスポートを実行する。拡張機能はZIP内にソースサイト名のフォルダとダウンロードした画像ファイルを格納します。
- CSVは別エクスポートです。最低限含めるべき列は画像URL、元ファイル名、リネーム後ファイル名、寸法、ファイルサイズ、ページタイトルです。CSVに自動的な商品ページURLやSKUの紐付けは含まれません。
- CSVをExcelやGoogleスプレッドシートで開き、手動でSKU列を追加して紐付け作業を行う。元ファイル名に候補トークンがあれば抽出関数で一致確認を効率化できます。
運用の判断メモ
- カタログ入稿が目的なら1商品あたり最良画像1枚を優先して取得すると管理が楽になります。
- 色違いや角度違いが必要なら複数枚を取得し、ライブラリ内でタグやサブフォルダを使って管理してください。
- 安全策として最大と次点の2枚を残す運用はよく使われます。これでバリエーションの取りこぼしを減らせます。
よくある落とし穴とチェックポイント
- チェック: フィルタとベストバージョン適用後の件数が概ね商品数に近いか確認する。大きく異なる場合はフィルタ条件を見直す。
- 落とし穴: SVGや装飾画像が混入しやすい。不要ならSVGを除外する。
- 落とし穴: ギャラリー操作でしか現れない画像は個別に開いて再スキャンする必要がある。
- 落とし穴: ZIPはCSVを自動で含めない。両方をエクスポートして同じローカルフォルダで保管する習慣を付ける。
ファイル名トークンの実例
元ファイル名にSKUが含まれる場合は以下のパターンで保つと便利です。
{orig_name}_{width}x{height}_{index}.jpg
サイトにSKU情報が無い場合はドメインとページタイトルを使って後工程の手動マッチングを助けます。
{domain}_{page_title_slug}_{width}x{height}_{index}.jpg
Image Downloader Proがこのワークフローで役立つ点
- Mass Scanで複数タブやインポート済みURLをまとめてスキャンできます。
- 幅、高さ、ファイルサイズ、向き、ファイル種別のフィルタでノイズを減らせます。
- ベストバージョン表示と完全一致重複非表示により冗長なダウンロードを減らせます。
- ファイルリネームトークンとダウンロードルールで一貫したファイル名とDownloads内サブフォルダ振り分けが可能です。
- ZIPとCSVは別々にエクスポートされるため、画像パケットとメタデータ表を手作業で突合する運用に向いています。
注意点として、拡張機能が検出できる画像はブラウザがページから取得可能な範囲に限られる点と、ZIPやCSVが自動でSKUを作成するわけではない点を必ず理解してください。上記はImage Downloader Proの仕様に基づく説明です。
まずは実際に試すならこちらからダウンロードしてください: Image Downloader Pro 日本語ページ。詳細なダイアログ説明やトークン構文は公式ドキュメントを参照してください: Image Downloader Pro ドキュメント(日本語).
作業を始める前に、必ず対象サイトの利用規約や著作権に従い、画像の利用許諾を確認してください。ダウンロードした画像が自動的に再利用可能になるわけではありません。